1.食品ロスの基礎知識

このサイトでは、基本的な情報を掲載しています。以下の記事を掲載していますので、関心のあるところ、役立ちそうなところからご覧ください。
(それぞれの図は、クリックすると拡大します)

1.1 食品ロスって何?
1.2 食品ロスって、どれだけ出ているの
1.3 どんなものが、食品ロスになっているの
1.4 食品ロスはいつ頃から大きく注目されるようになったの?
1.5 食品ごみ、食品ロスに関係する法律

1.1 食品ロスって何?

食品ロス」とは、食べられるのに捨てられる食品のこと。ただし、国・地域によって、定義が違います。
少し難しい表現ですが、「食品残渣」という言葉があります。こちらは、食べられないものも含みます。他、食品廃棄物、食品由来廃棄物など、食べ物のごみを表現する言葉はいくつもありますが、このサイトでは「食品ごみ」と表現します。
食品ロスは、家庭も含めて、外食産業、食品加工業、農水産業など発生源は様々です。

1.2 食品ロスってどれだけ出ているの

食品ごみの発生量は、平成29(2017)年度推計で2,550 万トン。うち食品ロスは612万トンと推計されています。
さらにそのうち、家庭からの発生量は、食品ごみが783万トン。うち食品ロスは、284万トンと推計されています。
(農林水産省WEBサイトより 平成29(2017)年度推計)

さて、この食品ごみや、食品ロスは昨年度と比べて増えているのでしょうか。減っているのでしょうか。

昨年度と比べて、減っています。ただし、事業系も含めた食品ごみ全体で209万トン減っているのに対して、家庭からの発生量だけを見ると、6万トンの減少にとどまっています。同じく食品ロスも、全体で31万トン減っていますが、家庭からの発生量は、7万トンの減量にとどまっています。全体の減り方に比べて、家庭からの減少分は少なめになっています。

1.3 どんなものが食品ロスになっているの?

政府公報オンライン「もったいない!食べられるのに捨てている 食品ロスを減らそう(http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html)」に、生産から消費まで、各段階でどのようなところから食品ロスが発生しているか、紹介されています。

その中で、レストランなどの飲食店の場合、お客さんの食べ残しや、お客さんに提供できなかった仕込み済の食材などが、食品ロスの例としてあげられています。

外食では、個人・家族単位で注文する「食堂・レストラン」より、宴会、披露宴の方が食べ残しが多くなっています。このことは、多くの人が実感してらっしゃると思いますが、こうやってデータで見ると、3~4倍多いことがわかります。

外食でも宴会の場合、特に、野菜や穀類の食べ残しが多く発生しています。さすがに肉類は少ないようです。主催者側のもてなし意識には、「食べきれないほど出さないと失礼」という思いもあるかもしれません。こういった思いは変革が必要でしょう。参加者の人数はもちろん、年齢構成などから調整を行いましょう。もし食べ残しが出た場合の持ち帰りバック(ドギーバッグ)も、食品ロス削減に有効です。
京都市では、食品ロス削減のため、特に忘年会、新年会シーズンに「30・10運動」を推奨しています。「1.乾杯後30分間は,席を立たずに料理を楽しみ,2.終了前10分間は,自分の席に戻って再度料理を楽しむ」を実践する取組です。

家庭からはどのようなものが食品ロスになっているでしょうか。

家庭から出る「食品ロス」には、おもに以下の3種があります。調理の際に食べられる部分を捨てている「過剰除去」、「食べ残し」、冷蔵庫などに入れたまま期限を超えるなどして捨てられる「直接廃棄」があります。

それぞれどのような食べ物が、食品ロスになっているのでしょうか。
(農水省「食品循環資源の再生利用など実態調査・食品ロス統計調査報告」より 単位:%)

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上の表の一部を拡大したのが下の表です。
家庭(世帯)からの排出を見ると、「過剰除去」は、いもくだものきのこ野菜が上位の常連で、「全体」の順位にほぼそのまま反映しています。「直接廃棄」の順位は、年度によって変わりますが、加工品が目立ちます。冷凍品まで捨てられています。

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1.4 食品ロスはいつ頃から大きく注目されるようになったの?

食品ロスの問題は、とても古くから(文明の起源から)ある問題ですが、大きく社会全体、地球規模の問題として取り上げられるようになったのは、大昔のことではありません。

これ以降、スライドで食品ロス削減に向け、どのような動きがあったか、簡単に紹介します(各スライドは、クリックしてもらうと拡大します)。詳しくは、6.食品ロスを減らす取組をご覧ください。

FAO(世界食糧機関)の報告書や、SDG’sサミット

ヨーロッパの取組

日本の取組

 

1.5 食品ごみ、食品ロスに関係する法律

前述のように食品ロスは、古くからある問題ですが、畜産飼料などに活用されるものも多くありました。国内の畜産農家の減少や安い輸入飼料の流入などで活用先が減る一方、「食の工業化」が進み、賞味・消費期限の厳格な適用などで、生産・流通現場で発生する食品ロスが増えました。その対処として、年間の食品廃棄物排出量100トン以上の事業者を対象に、食品リサイクル法が2000年に制定されました。

食品ごみの定義

食品リサイクル法の成果

食品リサイクル法は、対象事業者の食品廃棄物削減に対して成果をあげましたが、2017年の恵方巻大量廃棄問題をはじめ、まだまだ社会の各所から、多くの食品ロスが発生していることに社会の関心が集まりました。
このような状況を受け、2019年5月に食品ロスの削減の推進に関する法律が制定され、同年10月施行されました。食品ロスの削減が、明確に社会課題として位置づけられたわけです。

まとめ

食品ロスとは、食べられるのに捨てられている食品のこと。
本来あってはならない「ごみ」です。
この問題は、古くからあり、とても根深い問題です。
「1.食品ロスの基礎知識」では、食品ロスの背景の問題を一部ですが紹介しました。2.以降のスライドも、ぜひご覧ください。なかには、このサイトのオリジナル情報もあります。

ごみ減の食品ロス関連情報

1.食品ロスの基礎知識
2.食品ロスと環境問題
3.食品ロスを身近に感じる伝え方
4.どんな食べ物を捨てているか
5.世界視野で「食品ロス」をみると
6.食品ロスを減らす取組

「損失」のデータは1990年代後半のものです。